WORLD

世界情勢

物語の舞台は、3つの国に分かれていた大陸がのちに連合王国として1つにまとまった国、「ユークロニア連合王国」。

しかし王家の力は既に衰え、「惺教(せいきょう)」と呼ばれる国教の幹部たちが、この国を実質支配している状況である。その惺教のトップに立っているのが、大教主「フォーデン」。老いた王には世継ぎがいないため、国民の多くが、政情不安を避けるために穏健なフォーデンを次の指導者にと、考えはじめていた。

一方、フォーデン率いる惺教に賛同しない人々も少なからず存在する。その旗印となっているのが、若くして軍属のエリートとして力をつけた国軍将校の「ルイ」という男だ。ルイは、王国にニンゲンがはびこるようになったのは王や惺教がもたらした不安のせいであると断言。強烈なカリスマ性を持ち、自分に従う弱き民たちを武力によって怪物から守るという宣言した彼は、各地で熱心な支持者を増やしつつある。

本作は、このルイが国王を自らの手で暗殺する衝撃的な事件から幕を開ける。

ユークロニア連合王国

ユークロニア王国、オセアナ公国、モンタリオ公国の3国からなる、同君連合王国。ユークロニアが事実上の宗主国の地位にあり、王は連合王国の王を兼ねる。

併合以前のユークロニア王国の初代王とは別に、併合を成した王ユトロダイウス1世を『初代連合国王』と呼ぶことがある。

大陸の周囲を流れの速い海流が巡っており、外洋からの船は、それが途切れている南部の内海を経由しなければ上陸することができない。そのため海を越えた侵攻に晒された例がほぼなく、3国いずれもが長い歴史を保っている。

首都は、ユークロニア中北部にある王国最大の都市、グラン・トラド。

最も普及している宗教は惺教で、直近の王であるユトロダイウス5世の代に国教に制定された。

惺教

連合国民の大多数が信仰する、偉大なる神を信仰する宗教。

『コージュラ』という祈りの言葉を唱え、一心に神に祈りを捧げれば救われることを教義としている。

この国が定める国教であり、政治とのかかわりも深く、現在は惺教府が国の政治の中心を担っている。

幻想小説

主人公が持ち歩いている本。

魔法や種族の概念が存在せず、人が生まれで差別されることの無い、想像上の理想の国…文字通りの『幻想世界』を見聞録の形式で描いた小説。

10年ほど前に惺教によって禁書に指定され、焚書に処されたと言われており、現在では同じものをほとんど見かけない。
しっかりとした装丁の本で、平民の持ち物としては珍しい。

さらにメタファーの世界を知りたい方はこちら

選挙魔法

前王ユトロダイウス5世は、
実に数百年ぶりとなる『王の魔法』を行使した。

だが人知れず秘密裏に計画され、
それが王の死後に発動することになったため、
誰もそれを予測できず、王都に大混乱が引き起こされることになった。

発動された術の内容は『全国民に支持の数を競わせ、所定の期間ののち、
最も支持されていた者に、生まれと無関係に次の王位を与える』
という奇抜なもの。

しかも競争を監視するためか

『王宮が浮き上がって空に巨大な王の顔が出現する』
『王国の各地に現在の支持数上位者が誰なのかを示す謎の岩が現れる』

など複数の現象が並行して引き起こされており術の全貌は、
未だはっきりとは確かめられていない。

選挙戦

選挙の経験がない連合国民にとって、
民衆の支持を集めることは容易なことではない。

そこで国教である惺教の大教主であり国の重鎮であるフォーデンが、
民衆の支持率を集めるための力を見せる場として
『王権競技会』の開催を宣言する。

国を挙げての選挙戦には、様々な思惑を抱いた候補者が名乗りを上げる。
次期王の筆頭候補者として揺るがない地位にいるのは、
「フォーデン」とそして主人公たちの宿敵である「ルイ」の二大権力者。

選挙戦で争うことになるのは、この2人だけではない。
他の候補者たちも、それぞれ奇抜なマニフェストを掲げて、
選挙戦に名乗りをあげる。

候補者たちは、高価な鎧戦車を持っているような有力な実力者たち。
中には、特定の種族を代表して、
支配力を高めたいと考えている者もいるようだ。

『メタファー:リファンタジオ』サードトレーラー「The King's Trial」

ニンゲン

他のどんな種類の動物とも似ていない異様な姿をもつ正体不明の怪物。

いずれの個体も、体内に暴走状態のマグラを多量に宿しており、周囲のものを無差別に攻撃しようとする。
およそ知性を感じさせない狂暴な性質でありながら、人でも容易く扱えないほどの高度な魔法を行使するなど、生態に謎が多い。
身体も頑強で、大型の個体は軍隊すらも壊滅させる場合がある。

ホモ・ゴルレオ

王都グラン・トラド北方の荒野地帯に位置する
国軍の砦に襲来したニンゲン。
軍の弱体化を企むルイがおびき寄せたという
噂も存在する。

ホモ・アヴァデス

身体も頑強で、大型の個体は軍隊すらも壊滅させる場合がある。

古くから目撃例はあったものの、実際に出くわすことは非常に稀で、
長らく実質的な脅威とは見なされて来なかった。
しかし近年になって王国全土で急激に遭遇例が増えており、
不安視されている。

ホモ・ブテラ

8つの種族

「ユークロニア連合王国」に住む人々は、私たちの現実とは異なる「種族」の概念により分かたれている。

彼らは身体的特徴もそれぞれ異なっているが、本作で特にクローズアップしている点は、種族ごとの「人格や考え方」だ。
種族どうしを隔てる分断は、容姿などの身体的な違いよりも、各々の思想・信条に主に起因するものとして描かれる。

それらは本来変えられるもののはずだが、
しかし彼らは、生まれによってその後の人生を大きく左右されてしまう現実の中を生きている。

クレマール族
クレマール族

連合王国内で最大の人口を誇る種族。

身体的特徴として、頭の両側に特有の「角」がある。

体格や身体能力が平均的で、大きく秀でた要素はないが、欠けた要素も少ない。

ユークロニア王家をはじめ、王政の要職、要人の多くを占めており、王国の中心的種族と見なされる場合が多い。
また彼ら自身も、そうであるという感覚を無意識に内面化している傾向がある。

自由を尊び、不合理な規律を嫌う。
何事も議論で最適化することを好み、そうすることがあらゆる場面において正しいと疑わないため、それが却って争いを生んでしまう場面も少なくない。

ルサント族
ルサント族

連合王国内でクレマール族に次ぐ人口を誇る種族。

身体的特徴として、長く突き出た「耳」がある。

体格や身体能力に優れており、女性でも他の種族の男性以上の膂力をもっている事が少なくない。必然的に軍人が多く、軍では要職を担う者も多い。

それもあって王国内ではクレマール族と並ぶ影響力をもつと見なされ、彼らと合わせた2種族を「主流の種族」と呼ぶ者もいる。

力で他者に勝ることに誇りを見出す者が多い。
愚直に競い合おうとする律義な性分とも言えるが、一方で、勝ち負けにこだわり何事にも優劣の確定を求めようとする好戦的な気質の者も少なくない。

ローグ族
ローグ族

「長命」を特長として持つ種族。

寿命の長さが突出しており、中には他種族の平均寿命の2倍以上の時を生きる者もいる。
だが加齢の特徴が独特で、青年期を終えるまでの期間は他種族と概ね同じだが、その後の中高年期と老年期が生涯時間の大半を占める。そのため多くの人に「ローグ族と言えば老いた姿」という印象を持たれている。

伝統的な年功序列の役職においては結果的にローグ族が高い地位に就くことも多い。
長命ゆえ、知識や意思を「引き継ぐ」という事に高い価値を見出す文化を持ち、巷では「ローグ族は恩讐を3代忘れない」とさえ言われている。

なお、多くのローグ族が顔に独特の「紋様」を帯びているが、これは生来のものではなく、種族の伝統によって施される化粧の一種である。

イシュキア族
イシュキア族

体の各所に優雅な「翼」をもっている種族。

顔立ちにも切れ長でまつ毛の長い目元などの特徴がある。

8種族の中で最も数が少ないが、他の種族より知能に優れると言われており、都市部などではむしろ強い存在感を放っている。
実際、多くの者が学者や聖職者など知的労働で高い地位に就いており、富裕者も少なくない。

容姿も相まって憧れを集めることもある種族だが、他を見下す言動が染みついている者もしばしばおり同じくらいの嫌悪もまた向けられている。

ニディア族
ニディア族

大きな目とその色調に特徴がある種族。

目に占める瞳の割合が大きく、
また瞳の色や虹彩がプリズムのような七色の光沢を帯びている。

ことさら秀でた特質はないものの、
社交的で人心を掴むことに秀でた者が多いと言われている。
だがそうした気質は、一方で「口が立つぶん信用ならない」
「変わり者である」と悪く取られてしまうこともしばしばある。

パリパス族
パリパス族

獣のような「耳と尾」をもった種族。

毛並みや肌の色がとても多様で、ほかの種族には見られない寒色めいた体色を帯びるものもいる。

身体能力が高いが、感性もまた身体的で、良くも悪くも享楽的な気質の者が多い。

宴と賑やかさを好み細かいことを気にかけない陽気さは長所でもあるが、深い思索を好まない短慮さとして現れることもままある。
そのため、クレマール族やルサント族に近い数の多数種族にもかかわらず、政治では優位に立てず、他の種族から何かと見下されている。
都市部では特にその傾向が強い。

ユージフ族
ユージフ族

蝙蝠のような「翼と耳」を持つ小柄な種族。

特異な容姿や個体数の少なさに加え、夜行性の者が多く夜目が利くこと、飛び抜けて聴力に優れていることなどから、気味悪がられて差別されてしまう事が少なくない。
そのため大半の者が裕福とは言えない生活を余儀なくされており、種族的な地位は低い。

気質は押しなべて温厚であり、協調性を重んじる。
しかし裏を返せば、大きな決断が苦手で常に他者を案じて二の足を踏みがちであり、それが彼らの相対的な地位を低くしてしまっている面がある。

ムツタリ族
ムツタリ族

額に「第3の目」を持つ種族。

独特の覆面や民族衣装をまとっているため、しばしば不気味がられている。

少数種族というわけではないが、大部分が内海に浮かぶ島周辺の諸島群で暮らしているため、さほど頻繁には遭遇しない。

惺教とは異なる独自の信仰に帰依しているため、
本土では「異教徒」として迫害されてしまうことも多く、どこか謎めいている。

謎めいた少数種族

エルダ族
エルダ族

知られている『8つの種族』のいずれとも違う、
第9の種族。

惺教によって『教えに反した危険な魔法を受け継ぐ穢れた種族』という烙印を押されており、しかも他の種族に比べて数が大変少ないため、王国じゅうで気味悪がられ、酷く差別されている。

大きな都市以外では実在を信じられていない事さえ少なくない。

世界を巡る旅

主人公たちは次代の国王を決める「国王選挙」に参加し、国民の信託を集める旅に出る。
限られた期間の中で、いつ何をするのか、どこに出かけるのかをプレイヤーが自由に選び、行動できる。

様々な滞在地には美しさとは裏腹に問題も多く、
貧富の差や差別が蔓延し、不安を抱えながら暮らす人も少なくないようだ。

鎧戦車

危険な荒野を安全に移動するために作られた「鎧戦車(がいせんしゃ)」は、いわば移動式のアジト。

「鎧戦車」には、 作戦室のほか、調理室、寝台、娯楽室などの施設がさまざまにあり、移動時間も旅の体験として過ごすことができる。

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アカデメイア

モアが智の殿堂と呼ぶ、書斎のような不思議な部屋。

秘宝であるはずのアーキタイプに関する知識を著した本や、
現在では禁書となっている本、
星の運航を正確に再現した道具など、
他ではまず見かける事が無いもので部屋じゅうが満たされている。

モア

「アカデメイア」に幽閉されている人物で
「アーキタイプ」の研究者。

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プラトー

アカデメイア内でモアが連れている飼い猫。他の場所で『猫』と呼ばれている動物とは少し違った見た目をしている。
首に下がっている奇妙な飾りは、モアいわく魔道器の一種であるらしく、その機能により、アカデメイアの外でもプラトーの幻影を見かけることがある。

アーキタイプの履修

手に入れたアーキタイプは、
アカデメイアで『履修』することで
使用が可能になる。

技の継承

アーキタイプを成長させ取得した『技』は、
他のアーキタイプに『継承』できるようになる。

アカデメイアにて自由に設定が可能だ。

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