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【スタッフブログ】ボイス★ミラクル

こんにちは。
こちらでは2度目のプランナーの家本です。
『キャサリン・フルボディ』ではシナリオ関連を担当しております。

ここ数回はプランナーの何たるかのご紹介が続きましたので、皆さんが気になっている『キャサリン・フルボディ』の収録のお話を。

『キャサリン・フルボディ』は、皆さんご存知のとおり“超豪華声優陣”によるフルボイス作品です。(どんな作品でも常套句のようにつけられる“超豪華”という言葉ですが、今作はそんな忖度の必要は一切ありませんね)
その豪華な皆さんによって、キャラクターの息吹が吹き込まれるアフレコ現場がここ!

ゲームにおけるシナリオは、全体のお話を形作る重要な部分ではありますが、書き上がった段階では、ただ設定を書き起こしただけの文字情報に過ぎません。
それがデザインさんやプログラマーさんといった様々なスタッフの手に渡ることで、ビジュアル化され、実際に動く世界が作り上げられ、最後に、声優さんによって魂が吹き込まれることで、その世界に生きるキャラクターとして、皆さんの前にお目見えすることになります。

(これが『キャサリン・フルボディ』の収録で使用した台本。記念すべき通しナンバー「1」。表紙には、おなじみのチュートリアル羊が陣取っています。)

演技の機微に関しては、前作『キャサリン』から引き続き、全幅の信頼を置いている音響監督さんが担当してくださっていますので、この場でのプランナーの主な役目は、収録にヌケがないか、声優さんの演技がこちらの企画どおりかといったものを確認することです。

フルボイス仕様の『キャサリン』には、小説のように状況を説明する地の文章はありません。
そのため、言外のニュアンスについては、ト書き(セリフの状況を説明する注釈)や、ちょっとした「……。」であったり、意味ありげな「、」などに込めるしかないのですが、それを声優さんが的確に汲み取って演技してくださった時の喜びはひとしおです。

それ以上に感動的なのは、こちらが意図した意味以上の演技になって返ってくる瞬間に立ち会う時です。
こちらのシナリオの意図として「A」というニュアンスを込めてもらうつもりだったのが、声優さんの解釈によって「AでもありBでもある」演技になり、音響監督さんの更なる解釈よって新解釈「C」の演技が生まれることがあります。
それによって、セリフの先のシーンがより意味深いものになったり、返す相手の台詞がより生きてくるのです。
実力のある声優さんなら上手いのは当然だと思われるかもしれませんが、同じ声でもセリフの解釈と感情の乗せ方が変わるだけで、想像もしていなかった本当に鳥肌の立つような素晴らしいシーンが生まれます。

違う声優さんに同じセリフを読んでいただいても、立てる言葉(セリフのなかでどの言葉を重要だと聞き手に伝えるか)のチョイスは千差万別です。その立てた言葉がつながって、シーン全体のニュアンスになっていくので、収録のたびに毎回声優さんのセンスや個性には脱帽させられます。
今作では、その声優さんの醍醐味を存分に味わいつくせる“秘密兵器”を仕込んでいますので、今後の告知をお楽しみに!

思ってもいなかった素晴らしい化学変化に出会える瞬間は、アフレコの場だけに限らず、様々なスタッフと一緒にゲーム制作をする中で、たびたび出会うことが出来ます。このなんともいえない感動に出会えるからこそ、ゲーム作りってやめられないんですよね。

本当にたくさんの携わった方の想いがこもりにこもった『キャサリン・フルボディ』。早く皆さんのお手元に届けられるよう、残りの期間、全力で駆け抜けたいと思います。