スタジオ・ゼロの橋野です。まさかの『キャサリン』の新作発表、如何だったでしょうか? ところで、ファンタジーRPGを開発中のスタジオ・ゼロのはずですが、『キャサリン』はジャンルも世界観もぜんぜん違うだろ、という突っ込みもあったかもしれません。しかし、元々の『キャサリン』は「こんなゲームがあっても、楽しいでしょう?」という、我々らしい提案をするために作った作品であり、そのコンセプトを、今の時代にあわせ、更新しようというのが『キャサリン・フルボディ』の試みです。そして、一見、無関係に見えるファンタジーRPGも、「こんな王道があっても、楽しいでしょう?」という、RPGのこれからを探る、多様性の切り口として、実は一緒の取り組みだと思っており、だからこそ『キャサリン』の最新コンセプトを、スタジオ・ゼロの最初のリリース予定作品として、発表させてもらいました。より大勢の方に楽しんでもらえるように、工夫を凝らした作品を目指して制作していますので、是非、来年の続報にもご期待ください!
さて、振り返れば、昨年末の「ファンタジーRPG」開発始動の発表から一年が経ちました。未だ道半ばもいいところで、詳しいことが語れる段階ではありませんが、「アトラスがファンタジーRPGを作ります。以上。」というだけのメッセージのままで、引き続き、来年からも期待していただきたいというのも限度があるかな、と思っています。そこでコンセプトばかりの連呼で恐縮しつつも、あえての「コンセプト映像の第二弾」を、作品内容の手がかりとして、更新させていただきました!
あくまで、構築中の世界観の一端だけ、感じてもらうためのコンセプトムービーですが、どんな世界になるのか、皆さんに様々な想像で楽しんで欲しいと考えて構成したものです。普通、PVを作ろうとするときは、一回だけ見てもらって全て意図が伝わるものを意識しますが、今回は、一見のわかりやすさよりも、世界設定の根幹のヒントや、幻想とは果たして何なのかという部分を、真っ直ぐに入れ込むことを優先しています。我々が創り上げようとする作品は、あくまでも現実世界とは全く異なる舞台で描かれる「ハイ・ファンタジー」の作品であることに変わりはありません。その上で「ちょっと違うぞ」という部分、ささやかにでも感じ取っていただければ幸いです。
2017年も残すところ僅かとなりましたが、新しい試みにも温かな応援を頂き、本当に有難うございました。来年が皆さんにとりまして、より楽しい1年となりますよう、スタッフ一同、心よりお祈り申し上げます。
アトラス スタジオ・ゼロ プロデューサー&チーフディレクター 橋野桂