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連載その2。好きなキャラクターは誰?

スタジオ・ゼロの橋野です。前回から「過去にインタビューなどで聞かれたことを振り返り、今、これからの為に想う事」を綴っております。

2回目は「好きなキャラクターは誰ですか?」というクエスチョンについて。

この質問は、どの作品でも、国内外関わらず、かならず聞かれる定番。それなのに、毎回…困ることになります。その場その場で、思いついたキャラクターを答えたりしていますが、キャラクターを作っている側としては、皆さんのようにキャラクターを比べることが出来ません。なぜなら、「どのキャラクターも、誰かに気に入って頂けるように調整を重ねてからリリース」しているので、(その狙いが功を奏しているかどうかは別として)それぞれの良さを考えてしまうのです。

もっとも、ペルソナでは、クマやモルガナといった作品のマスコット的な役割も考えて設計するキャラもいるので、そういったキャラクターが「ユーザーアンケート」や「人気投票」などで上位に入っていると、ホッとしますし、「無色透明」をキーワードにプレイヤーの感情移入を考えて作った「主人公」の人気が高いと、更に、ホッとします。プレイヤーの皆さんに自分の分身として操って頂くなかで、絵はもちろん、その振る舞いを気に入ってくれたのだとすれば、主人公像がうまくつくれたのかなと思うので。

「好きなキャラクターは誰ですか?」と最近も聞かれましたが、前作を作り終えて時間が経っている今、振り返って、「どうしても、作成に苦労したキャラクターに思い入れが出来ます。いつも苦労するのは、導入のセットアップのために作成するキャラクター達。セットアップがうまくいって、ようやく、プレイヤーにゲームをクリアするための最初のモチベーションを提供出来るので、導入から登場させるキャラクターには、いつも手こずります。キャラクターを作るときは、最初に物語の帰結イメージを作り、プレイヤーの分身となる主人公の境遇を設定し、プレイヤーとともにゲームが開始できそうな部分までを作ります。ここまできて初めて、物語の帰結のために、主人公と行動を共にし、励ましあえる絆として、仲間のキャラクターたちを「穴を埋め合えるようなイメージ」をもとに足していきます。」と、答えました。聞き手の方から「そういうことを聞きたいんじゃないよ!」と突っ込まれるだろうなと思いながら(汗)。でも、こんな風に淡々と作っていくのが、実際なんですよ。こうすることで最終的に登場人物たちが生き生きとしてくれたらいいなと思いながら、進めています。

上の写真は、副島さん(キャラクターデザイン)による『PROJECT Re FANTASY』用のアイデアスケッチですが、新たな世界観に合わせ、全く違うキャラクター像にこれから生まれ変わっていきます。取り組み始めた最新作の主人公についても、どんな風に扱って、これまで以上に「自分」だと感じてもらえるか、そこにも拘りたいと思います。そして、生き生きとした存在感を放っているからこそ、皆さんに愛してもらえるキャラクターたちを作りたいと思っております(鼻息)。

前回に引き続き、詳しくは…以下の記事で。(次回は別のインタビュー記事をご紹介します)
■US Gamer
http://www.usgamer.net/articles/hashino-persona-5-interview